WordPressは非常に便利なWebアプリケーションですが、数少ない欠点として表示速度が遅くなりがちといった問題や、サーバーの負荷が高いといった問題があります。
そこで、mixhostにおいて高速化・最適化し、より快適にご利用いただくための方法をご紹介します。
キャッシュプラグインの導入
WordPressを高速化する最もシンプルな方法として、キャッシュを導入するという事があげられます。
一般的に、WordPressではユーザーからのアクセスがあると、PHPとMySQLデータベースの処理を行い動的にページを生成しますが、この処理において多少の時間がかかります。
そこで、キャッシュを導入することにより、2回目以降のアクセスについてはこれらの処理をバイパスし、高速に表示する事ができます。
mixhostでは、キャッシュにLiteSpeed Cacheを導入するか、一般的なキャッシュプラグインを導入するかをお選びいただく事ができます。
LiteSpeed Cache
mixhostではサーバーソフトウェアにLiteSpeed Webサーバーを採用しており、LiteSpeed CacheはWebサーバーと連携して動作する非常に高速で高機能なキャッシュです。
WordPress専用プラグインも存在し、非常に簡単に導入できますので、mixhostではLiteSpeed Cacheの導入を推奨しております。
LiteSpeed Cacheの導入方法につきましては、下記をご参照下さい。
一般的なキャッシュプラグイン
一般的なWordPress向けキャッシュプラグインで、有名なものでは下記のようなものがございます。
LiteSpeed Cacheが何らかの問題でご利用いただけない場合は、一般的なキャッシュプラグインをご検討下さい。
PHPのバージョンアップ
mixhostでは、従来のPHP5に比べて非常に高速に動作する、PHP7およびPHP8をご利用いただけます。
設定方法につきましては、下記をご参照下さい。
PHPのバージョンを変更後に管理画面やWebサイトが真っ白あるいは500エラーなどが発生した場合は、設定したPHPのバージョンに対応していないテーマやプラグインをご使用中の可能性がございます。
可能な限り、最新のPHPに対応したテーマやプラグインをご利用下さい。
負荷の高いプラグインの停止
WordPressプラグインの中には、負荷が非常に高いものがございます。
これらのプラグインを使用されますと、WordPressの動作が遅くなったり、サーバーへの負荷が高くなる場合がございます。
弊社にお問い合わせいただく、負荷の高いプラグインの一例を記載しますので、これらのプラグインを使用されていないかご確認下さい。
また、該当プラグインをご利用いただいており、他のユーザ様にも影響を与える負荷が発生している場合、プラグインのご利用を停止していただくよう弊社からご案内することがございます。
- WordPress Popular Posts
人気記事を表示するプラグインですが、サーバーの負荷が高い事で有名です。特にアクセス数の増加時に高い負荷を発生させます。負荷の低い代替プラグインとしては、Google Analyticsのデータを元にランキングを生成するSimple GA4 Ranking(Simple GA Rankingの後継)などがございます。 - SlimStat Analytics
アクセス解析プラグインですが、アクセスの増加に伴い非常に高い負荷を発生させる事があります。また、データベース容量の肥大化に注意する必要があります。Google AnalyticsやJetpackのサイト統計情報などで代用される事をおすすめいたします。 - FeedWordPress
他のサイトのRSSを自サイトの記事として自動投稿させる事のできるプラグインです。アンテナサイトの構築などに良く使われるようです。このプラグインは投稿時の負荷が非常に高く、投稿記事数が多い場合は共有サーバーでのご利用は困難です。 - Crayon Syntax Highlighter
※このプラグインは2022年12月13日にプラグインの公開が停止されています。
ソースコードを記事上できれいに表示できるプラグインですが、状況によっては負荷が非常に高くなる場合がございます。特に記事投稿時の問題が発生している場合は、プラグインの停止をご検討下さい。 - WP External Links
サイト内の外部リンクの動作を自動設定できるプラグインですが、アクセス増加時に高い負荷を発生させるようです。直接リンクを編集するなどでご対応いただき、プラグインの停止をご検討下さい。 - BackWPup
自動でバックアップを取得してくれる人気のプラグインですが、バックアップ作成時に高い負荷を発生させることがあるようです。またバックアップ容量が重くなりやすいようです。mixhostでは14日間自動でバックアップを取得しておりますので、mixhostのバックアップを使用していただくか、代替のプラグインをご検討ください。 - Post Views Counter
記事の閲覧数をカウントし記事ランキングの作成等を可能にするアクセス解析系のプラグインですが、アクセスの増加に伴い非常に高い負荷を発生させる事があります。負荷の低い代替プラグインとしては、Google Analyticsのデータを元にランキングを生成する、Simple GA Rankingなどがございます。 - Count per Day
※このプラグインは2019年10月27日にプラグインの公開が停止されています。
サイトの訪問者数の表示等を行うアクセス解析系のプラグインですが、DBに大きな負荷を発生させます。負荷の低い代替プラグインとしては、Google Analyticsのデータを元にランキングを生成するSimple GA4 Ranking(Simple GA Rankingの後継)などがございます。
負荷が高い機能の停止
Luxeritasテーマ
- 関連記事表示機能
表示されている記事の関連記事一覧を表示する機能ですが、ページ表示時にDB(データベース)に高い負荷を発生させることがあります。
関連記事機能を利用したい場合はRelated Posts for WordPressのご利用がおすすめです。
停止方法は以下の記事を参考にしてください。
Luxeritasテーマの関連記事機能を停止させ負荷を軽減する方法
Cocoonテーマ
- アクセス集計機能
人気記事ランキングの作成等のためにアクセス数の集計を行う機能ですが、アクセス集計機能の動作時にDB(データベース)に高い負荷を発生させることがあります。
停止方法は以下の記事を参考にしてください。
Cocoonテーマのアクセス集計機能を停止させ負荷を軽減する方法
ウィジェット
ウィジェット機能を利用している場合、記事数の増加や登録されるカテゴリ・タグ数によって負荷が増大する場合があります。
また、テーマによっては記事ランキングや関連記事表示等のCPU/DBの負荷を高くするウィジェットがあります。これらのウィジェットの利用を停止することで負荷を軽減することが可能な場合があります。
ウィジェットの停止方法は以下の記事を参考にしてください。
WordPressのウィジェットを停止させ負荷を軽減する方法
- カテゴリ一覧
登録されているカテゴリ数が非常に多い場合に、カテゴリ一覧ウィジェットによりDB負荷が高騰します。 - タグクラウド
登録されているタグ数が非常に多い場合に、タグクラウドウィジェットによりDB負荷が高騰します。 - 人気記事ランキング
人気記事ランキングの機能を使用するためにアクセス解析が行われることにより負荷が高騰します。 - 関連記事表示機能
関連記事の表示のためにDBのクエリが発行されることによりDB負荷が高騰します。 - Twitter関連
Tweetのウィジェットへの埋め込み等により負荷が高騰する場合があります。
Twitter関連機能
Twitter関連の機能はサーバーに高い負荷がかかる場合あります。記事へのTwitterの埋め込みやテーマによって使用されているTwitterとのデータ連携機能を停止することで負荷が軽減する場合があります。
自動投稿
自動投稿の投稿頻度/投稿数などが原因となって負荷が増大する場合があります。
自動投稿を行った時間帯で負荷が増大している場合は自動投稿の停止を行い、負荷が低下するか確認してください。
Cronジョブ
cPanelにてcronジョブの設定を行うことが可能です。
cronジョブを設定している時間帯で負荷が増大している場合はcronジョブを停止し、負荷が低下するか確認してください。
cronジョブの設定方法は以下の記事を参考にしてください。
記事数の削減
記事数が数万件を超える場合に、WordPressの関連記事機能やウィジェット等での負荷も高くなります。WordPressの関連記事機能やウィジェットの停止などで負荷が下がらない場合は、負荷高騰の原因となる記事数の削減をご検討ください。
タグ・カテゴリ数の削減
タグやカテゴリ数の増加に伴いWordPressの負荷も高くなります。
タグやカテゴリを自動で生成している場合にタグ・カテゴリ数による負荷の高騰が発生しやすくなります。
タグやカテゴリの削除とともに自動生成の設定についても見直しをお願いします。
海外IPからのアクセスを制限
海外IPからの不正アクセスが原因となっている負荷が高騰している可能性があります。
その対策としてIP Geo BlockやEasy IP Blockerなどのプラグインを利用し、不正アクセスを行っているIPアドレスに対してアクセスの制限をかけることで負荷を軽減させることができます。