mixhostサーバーでDMARC認証を設定する方法についての記事です。

DMARC認証は、SPFやDKIM認証に失敗した「なりすまし」の可能性があるメールについて、ドメインの所有者が受信者に対し取り扱いを指定することができる仕組みです。

STEP1:cPanelにログイン

cPanelにログインします。

STEP2:ドメイン>ゾーンエディタを開く

cPanel.domain.003.png

STEP3:DMARC認証を設定する対象ドメインの「管理」をクリック

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STEP4:「+ 記録を追加」の「▼」から"「DMARC」記録を追加"をクリック

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STEP5:DMARCレコードの設定

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詳細設定:「Optional Parameters」をクリックすることで詳細設定が行えます。

unnamed004.png

設定完了後は「記録を保存」をクリックしてください

各項目について

TTL リゾルバやブラウザがレコードをキャッシュに保持する時間の長さを指定します。
通常、ドメインの DMARC レコードは変更されないため、より高い TTL を安全に使用することが出来ます。
ポリシー

認証チェックに失敗したメールに対する受信側の振る舞いを指定します。

なし(p=none)
何もしない。認証に失敗したメールでも通過できるようにします。

隔離(p=quarantine)
迷惑メールとして分類します。通常、受信者の迷惑メールフォルダに送信します。

拒否(p=reject)
メール受信を拒否します。通常、受信サーバーから送信サーバーにバウンスメールが送信されます。

DKIM モード

DKIM の調整ポリシーを設定します。
メッセージ ヘッダーの DKIM 署名ドメイン欄(d=)の値と、メールの From: ヘッダーに含まれるドメインを比較した時にどの程度一致する必要があるかを定義します。

デフォルト値
(adkim=r)

Relaxed
(adkim=r)
サブドメインのような部分一致を許可します。

厳格
(adkim=s)
ドメインが完全に一致する必要があります。

参考:調整の仕組み

SPFモード

SPF の調整ポリシーを設定します。
メッセージ ヘッダーの From: アドレスに含まれるドメインとSPF によって認証されるドメイン(通常はエンベロープ送信者アドレス)を比較した時にどの程度一致する必要があるかを定義します。

デフォルト値(aspf=r)

Relaxed (aspf=r)
サブドメインのような部分一致を許可します。

厳格(aspf=s)
ドメインが完全に一致する必要があります。

参考:調整の仕組み

割合

DMARCポリシーを適用するメールの割合(%)を指定します。
デフォルト値 100
1~100 の整数を指定する必要があります。

Generate Failure Reports When

失敗レポートの送信条件を設定します。

デフォルト値 (fo=0)

全チェック失敗 (fo=0)

メールがSPFとDKIMの両方のアライメント(DKIM モード/SPFモードの調整ポリシー)に失敗した場合、DMARCの失敗レポートが送信されます。

チェック1つ以上失敗 (fo=1)
メールがSPFまたはDKIMのアライメント(DKIM モード/SPFモードの調整ポリシー)に失敗した場合、DMARCの失敗レポートが送信されます。

項目なし (fo=d)
電子メールのDKIM署名の検証に失敗した場合、アライメントに関係なく、DKIM失敗レポートが送信されます。

項目なし (fo=s)
電子メールのSPF評価に失敗した場合、アライメントに関係なく、SPF失敗レポートが送信されます。

※fo=d、fo=sを設定する場合は「生」タブをご使用ください

レポート形式

失敗レポートのフォーマット (形式) を指定します。

デフォルト値 (rf=afrf)

AFRF (rf=afrf)
Authentication Failure Reporting Using the Abuse Reporting Format(RFC6591)を使用

IODEF (rf=iodef)
Incident Object Description Exchange Formatを使用

※プロバイダーが IODEF 形式をサポートしていない場合は、AFRF を使用してレポートを送信するか、何も送信しないことがあります。

レポートの間隔

集約レポート (aggregate report) の生成および送信の間隔(秒)を指定します。

デフォルト値 (ri=86400)

統計メールレポートの送信先

(オプション)ドメインの DMARC アクティビティに関するレポートを受け取るメールアドレスを指定します。

(rua=mailto:xxx@xxx.xxx.xxx)

機能レポートの送信先

(オプション)ドメインの DMARC 失敗レポートを受け取るメールアドレスを指定します。

(ruf=mailto:xxx@xxx.xxx.xxx)

 

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